2007年8月15日


一夜明けて、今度はいつものように店舗に出かけて10枚ほど選定。日常に変化を促い得るラインナップ。

Walter Marchetti / Nei Mari Del Sud. Musica in Secca [CD] →mp3試聴
グランド・ピアノを用いたWalter Marchettiによる99年の傑作。イタリアのアヴァンギャルド・グループZAJのメンバーとしても知られる彼の本作は、グランド・ピアノ残響音が空間を包み込むディープな瞑想サウンドを展開。静寂で重厚な演奏が約1時間続く素晴らしい音響世界。地図を利用した図形楽譜が付属しています。(from art-into-life)

湯浅譲二 / 舞踏劇のための音楽 [CD] →mp3試聴
湯浅譲二の1959年に作られた「三つの世界」と、63年に作られた「お婉(えん)」。ともに舞踊界の大御所演出による舞踊劇のための音楽ながら、前者はおそらく湯浅譲二初のオーケストラ使用作品で、機械文明を象徴する中間部はほとんどインダストリアル!後者は意外な音源から意外な音を生み出した実験音響的内容(from art-into-life)

John Luther Adams / The Mathematics of Resonant Bodies [CD] →mp3試聴
1953年に生まれ、東海岸に育った作曲家John Luther Adamsは1970年代の中期にアラスカへ移住し、以後そこで暮らしています。現地の環境研究所員やガイドとしても活躍する彼の音楽は、大自然の野生のランドスケープをそれこそ小鳥のさえずりからノイズまで捕らえ、そこにエレクトロニクスやオーケストラまで交えた、壮大な作品(from warszawa)

Pauline Oliveros / The Wanderer [CD] →mp3試聴
Pauline Oliverosによる、こちらは1984年リリースLPのリイシューCD!!何とDavid Tudorがバンドネオン(アコーディオンと同じ小型の蛇腹楽器)でOliverosのアコーディオンとコラボした[Duo For Accordion & Bandoneon]をボーナスとして収録!!序盤は瞑想的なアコーディオン演奏で始まり、中盤よりリズミカルなパーカッションが突如乱入する表題曲[The Wanderer]、同レーベルよりリイシューされたAccordion & Voiceにも収録されている[Horse Sings From Cloud]の、ハルモニウム、アコーディオン、コンサーティナ、バンドネオンによる重奏バージョン(from art-into-life)

Bang On A Can / Meets Kyaw Kyaw Naing [CD] →mp3試聴
Bangs On A Canがミャンマーとの異文化間コラボレーションです。この度コラボレートしたのは、伝説的作曲家/パーカッショニストであるKyaw Kyaw Naing。彼は、21もの別々にチューニングされたドラムを目にもとまらぬスピードでメロディックにプレイする達人で、ミャンマーの伝統的なキックボクシング・トーナメントでもパフォーマンス経験もある人。西洋のミュージシャンと共演するのはこれがはじめて。古代のドラミング・テクニックと、21世紀の突端であるBang On A Canとの時を経た出会い。(from warszawa)

Supersilent / 7 [DVD]
ノルウェーのミュージック・シーンを代表する存在であるSupersilentのシリーズ第7弾は、DVDリリースです。内容は、ファン待望のライヴ・パフォーマンス。2004年8月16日にオスロで行われたライヴの模様を収録です。アンビエント、ジャズ、エレクトロニカ、ロック、テクノ、ノイズ、コンクリート・ミュージックの全てを呑み込んだサウンドは、ライヴにおいても変わることはありません。(from warszawa)

Zakarya / 413 [CD]
フランスを拠点とするZakaryaは、これまでTzadikから2作リリースし、ラディカル・ユダヤ・カルチャーのリーダー的バンドとして評価を確立しました。3作目となる本作では、ギターの名手Marc Ribotを招聘し、彼の情熱的なギターで、音楽性を一層高めました。アレンジ、作曲ともに素晴らしく、彼らの最も訴求する作品に仕上がっています。(from warszawa)

The International Nothing / mainstream [CD] →mp3試聴
ドイツ、ベルリンを拠点に活動する即興演奏家 / 作曲家であるふたりのクラリネット奏者、カイ・ファガシンスキー (Kai Fagaschinski) とミヒャエル・ティーケ (Michael Thieke) によるデュオ・プロジェクト、インターナショナル・ナッシングのデビュー・アルバム。収録8曲ともすべて作曲作品。2本のクラリネットが醸し出す柔らかで澄んだ音色の響きに焦点を当てたデュオによる5曲以外に、ゲスト・ミュージシャンのヴォイスが入って「歌」的要素を加味した2曲、また2本のコントラバスが参加した1曲が加わり、アルバム全体として適度な変化と幅も備えている。ゲスト・ミュージシャンはマーガレット・カメラー(ヴォイス、ギター)、クリストフ・クルツマン(リミックス、ヴォイス)、デレク・シャーリー(コントラバス)、クリスチャン・ヴェーバー(コントラバス)。本作はImprovised Music from Japan レーベルから派生した新レーベル、ふたり(Ftarri)の第一作。(from Ftarri)

天井桟敷『邪宗門』 [BOOK&CD]
1972年1月、渋谷公会堂で行なわれた貴重な『邪宗門』公演をほぼ完全な形で復刻。以前発売されたビクター番(LP/CD)には未収録だった三上寛の歌/叫び、未掲載だった“台本・演出ノート”もCD限界までバッチリ収録/掲載。『邪宗門』公演用のポスターもカラーで、更に海外版も掲載。
「革命の演劇ではなく 演劇の革命を!」血なまぐさい呪術的ロック! 衣装を脱ぎ、演技を捨てた俳優たちがセリフではない“自分のことば”を叫び始める。虚構から現実へ。「劇場」が崩壊し「演劇」が解体された衝撃の一夜を完全ドキュメンタリー!(from P-Vine Web Shop)

天井桟敷『阿呆船』 [BOOK&CD]
1976年イランのシラーズ、ペルセポリス芸術祭参加作品『阿呆船』。革命前のイラン国民に衝撃を与えた、身震いする程のインパクト。寺山修司、J.A.シーザー/天井桟敷が世界に誇る大傑作!当時の写真、資料、新たなる解説、そしてCD付で今蘇る!! 演劇音楽の永遠を誓った名盤「阿呆組曲」が我呼ぶものの時代の空寂に無限マルチで轟鳴響(こだま)する!(from P-Vine Web Shop)

2007年8月14日

ワルシャワのオンライン販売でCDを購入、配送待ち。

オンライン試聴して購入できるというのは大変有り難いことなのですが、音源購入の最大の楽しみとも云える「宝探し」感がまったくなくなってしまい、レーベルやアーティスト名はもとよりジャケットやその質感、そこから購買へと訴求される快感、足早に帰路につく高揚感、これらの感触が全て喪失してしまう。さらに善かれ悪しかれ真っ当なものに落ち着いてしまう罠も潜んおり今回の購入で云うならば5枚目のDeDeMouseなんて普段まったく興味の無いような音なのです。潜在的な興味を引き出されてしまったのか、はたまた脳みそがイカれてしまったのか・・・。

以下、購入した中で主立ったもの5枚。

False / 2007 [CD] →mp3試聴
とことんミニマルで淡々としているのだけど、じわじわ長い時間枠の中で熱気を増して行く感じが素晴らしい! ライヴ・セットをそのまま作品にしたもので、アブストラクトな実験性と、また同時に決して失わないグルーヴがすうっと続いていく。(Text from warszawa)

D'Arcangelo / Eksel [CD] →mp3試聴
ピュアなシンセから奏でられる美しいメロディーに、テクノを発端としたエレクトリック・ビーツの組み合わせには、まだまだ魅力が十分残ってることを教えてくれます。(Text from warszawa)

Carta / The Glass Bottom Boat [CD] →mp3試聴
本作は、安直な轟音バーストに頼らず、ミニマルでリリカルなギターやチェロの紡ぎ出すメロディーが素晴らしい。(Text from warszawa)

Crescent / Little Waves [CD] →mp3試聴
ダークで冷たく奏でられるフォークな音色と、瞬発的なアヴァン・スタイルに、特徴的な歌を交えたCrescentの世界は、現在のアヴァン・フォークの先駆けだったのかも知れない。(Text from warszawa)

De De Mouse / Tide Of Stars - special edition [CD] →mp3試聴
De De Mouseのデビュー・アルバムがスペシャルなジャケットとボーナス・トラックを加えて待望のリプレス。(Text from warszawa)